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音は人にとって重要な情報伝達手段である。人は耳と脳を用いて空気の気圧変動である音を捉えている。そのセンサと処理能力は驚異的なものである。現在当研究室では,基幹理工学部表現工学科および大学院基幹理工学研究科表現工学専攻を中心とした学部学生,修士課程/博士課程の学生がPD,助手,嘱託,研究員と共に内外の大学や研究機関とも協力しながら快適な音環境/音コミュニケーションの実現を目指して研究を続けている。
具体的には,光や電磁波を用いた音場に影響を与えない音響測定手法の確立,音場の可視化,騒音の制御/評価のあり方,明瞭に聞き取ることのできる教室などの音場設計,超伝導やレーザを応用した電気音響変換器,広く使われているマルチビットではない高速標本化1bit信号処理,視覚・聴覚が退化してしまった文明国の人々の目や耳でなく人間が本来持っていた視覚・聴覚に基づく符号化やVRの構築,一般化調和解析など原点に立ち返った信号処理,文化遺産からの非接触・非破壊音情報読み取り,コミュニケーションエイド,空間を伝搬する音に同期するシステムに関する研究等を進めている。
21世紀COEプログラムにおいては波動コミュニケーション学の研究を進め,グローバルCOEアンビエントSoC教育研究の国際拠点に参加した。理工学研究所においてはプロジェクト研究「応用音響」も進めている。
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