Audio Engineering Society 19th International Conference
Surround Sound: Techniques, Technology and Perception
Schloss Elmau, Germany
21 - 24 June 2001

AESサラウンドスペシャルセッション概要

2001年6月21日(木)〜24日(日)ミュンヘンから列車で1時間45分(スイスのインスブルックからだと45分)、駅から車で約15分行くと広大な敷地のリゾート施設Schloss Elmau(写真)に到着する。客室は約150、別棟を入れて200人が宿泊出来る。今回のサラウンドスペシャルセッションはここをフルに四日間貸しきりで開催され4日間、とにかくサラウンドというテーマに特化した勉強会といった感じのイベント。セミナー、サウンドデモ、ペーパーセッションという3部構成で全参加者は同じ場所に宿泊&食事込みで4日間サラウンドづけのセッション。

参加者の顔ぶれは多彩で、大学の研究者、学者さんたち、放送局関係、ミキシングエンジニア、スタジオ経営者、オーサリングスタジオ開設準備のエンジニア、メーカーの技術者などなど。ヨーロッパばかりでなくアメリカからもかなりの参加者がいた。日本人は約10名、NHKが最も多く六名(一名はヘルシンキ駐在)、パイオニア一名、長岡工科大学一名、私、不明一名。メーカー関係だとレキシコン、スチューダー、TC、A&E、ジェネレック、ゼンハイザー、ソニー、フィリップス、B&K、Dolby、DTS、GML他。エンジニアは有名どころではジョージマッセンバーグ、テラークのマイケルビショップは参加予定だったが家族がエマージェンシーで直前にキャンセルされた。クラシック関係だとソニーのDSDサラウンドのタイトルをレコーディングしているエンジニアPorter氏によるセッションも結構人気があった。(もちろん一番人気はジョージマッセンバーグだったが...。)また、昨年のNAB等でサラウンドセミナーを主催していたトムホルマン氏もワークショップに参加していた。ジョージマッセンバーグ氏のサウンドデモは例により何のプリントもパワーポイントも無く、エピソードを交えていくつかの作品を聴き、センタースピーカーやベースマネージメント等の問題提起や、本来あるべき方向性をみんなで考えよう的な内容で相当数の立ち見、活発な質疑応答が行なわれた。

通常日本人が多く参加するAESコンベンションと違い、展示会は併設されていないが、屋外ではサラウンドのカーオーディオ体験コーナーも二台用意されたり、ソニーのDSDサラウンド体験試聴があったり(両方とも要予約)、TCのサラウンドリバーブ説明ブースなどがあったがどれも結構な賑わいだった。

しかし、本当にいい環境。セミナー聴いてる場合じゃない??

絵葉書のような会場周辺


セミナールーム座席は8×10+補助椅子20で100名着席可。厚手のドレープで適度に制音。

サブウーファーは5発!!。やはりこのくらいは必要??

ちなみにセミナールームはシアターセッティング、フロント×3、リア×6。